BESでは姿勢や言葉遣いが悪かったり、挨拶が出来ていないと
叱られる。
また、宿題を忘れたり、確認テストで合格点を取れないと授業後に
残される。
さらに、勉強をする雰囲気ではなく、注意をしても直らないような生徒は帰らせる。
ここは義務教育の場ではないので、ルールを守れない場合は全ての生徒を見るということはない。
こんなスタンスなので、「BES?あそこ
厳しいよね」等とたまに噂を耳にする。
しかし、それで良い。なぜならば、点数が出ない子は共通して甘えがあり、そういった生徒達に、
一番必要なのはここに来たからには
しっかりとやらなくてはいけない雰囲気のある場所だからだ。「うわー、厳しい」「嫌だ」と思ってもらって構わない。
ただ、ここで少し冷静に考えてみよう。寝てても、ボケっ~としてても、友達と話をしていても叱られない塾と、BES塾のように叱られる塾とどっの方が
学習をする環境が整っているのかを。
あなたは何をしに塾に行くのか?友達とおしゃべりをしに行くのか。勉強をしにしくのか。
家でろくに勉強をしていないのに、塾でも勉強をしなくてどうするのか。
これだけ言っても、友達とおしゃべりをするような塾が良いという人は、BESに来てもどうせ続かないから
自己責任でそちらの塾を選べば良い。
入塾時に「厳しい~」「辛い~」とか言っていた子達が、年月が経ってきて点数も上がってくると「
最初は厳しかったけれど、あの時厳しくしてもらって良かった。本当に感謝してます」と良く言われる。
本当の優しさとは甘やかすことではなく、
相手を想うからこそ厳しいことを言ってあげられること。
そう考えるとBES塾は
優しい塾なのかもしれない。
イギリスからの帰国後、私は大手の学習塾に就職!?をした。
就職!?と言っても3日しかいなかったので、就職とは言えないかもしれないが・・・。
なぜそんなに早く辞めてしまったかと言うと、
自分の理想と全く正反対の授業スタイルと、
実績重視主義の考えが合わなかったからである。
新人として授業見学をした際に、クラスは学力別になってはいるものの、1クラスあたり30名近くの人数で構成されており、講師が
一方的に問題の解説をしているだけで、生徒達が理解しようがしまいがひたすら
先に進んでいってしまう始末。そんな状況なので、途中で分からなくなった生徒達は、ただ耐えるように終了時間が来るのを待っている、問題集に落書きをして時間を潰す、前の生徒の背中に隠れながら居眠りをしていると惨憺たる状況だったのを今でも鮮明に思い出す。
海外の大学院で、非常に活発で、お互いに意見をぶつけ合い、時間が経つのも忘れて授業に参加していた身からすると、はっきり言って「なんだ、この
恐ろしくつまらな授業は?!」となってしまったのである。
また、
有名な学校に受かりそうな生徒達に手厚い方針だったのも気に入らなかった。
ある生徒から、「分からないところがあるから教えてほしい」と言われ補習をした。
一番下のクラスの子だったが、教えているうちに分からなくなっているポイントを突き止め、「ああ、これから飛躍的に上がっていくぞ」と思った矢先に教室長から注意をされた。
「補習をすることは良いんだけど、優先的にあっちの出来るクラスの子達を教えてよ」と。
伸び代があって今後伸びる可能性がある生徒よりも、確実に進学校に入れる生徒にウェイトをかけろということである。
正直、大手の一番上のクラスの生徒達は塾に来ようが来るまいが、
元々勉強が出来る子達である。
私は「働く」とは傍を楽にする「傍楽」であると考えている。
本当に困っている生徒達を助けたい。
楽にさせたい。ここ(大手)では「傍楽」ことは出来なそうだ。
自分に嘘は付けない。
BESでは講師が一方的に行う講義形式ではなく、講師と生徒達との
対話を重視した授業スタイルで授業を進めていく。
対話をしながら授業に参加する。講師の
発問に対して、
対話を通じて、
自ら考え、答えを導き出していく。
人間の本質は、
聞くことよりも話すことが好きだ。無理やりやらされるよりも、
自らやる方が好きだ。
講義形式の授業は聞かされて、受動的にやらせる方式。対話式の授業とは対話をしながら、
能動的にやる方式。
勉強とは「強いて勉めさせる」と書く。だから、BESでは勉強はさせない。
自発的な学習を取り入れている。
学習をすると生徒達が
楽しいと感じて夢中になる。終了時間が来ても、まだ
授業を続けようとする生徒もいるほどにだ。
ただ、ここで注意しなくてはならないことがある。それは、この対話重視の授業スタイルは
少人数で、かつ
学力が同じくらいの生徒達でクラスが構成されなくてはいけないということだ。
クラスの人数が多いほど1人あたりの発問の回数が減ってしまうし、1クラス間の学力に開きがありすぎると、取り扱うテーマのレベルが最適でなはなくなってしまい、問題を解く面白みがなくなってしまうからだ。
最適な問題のレベルとは簡単すぎず、難しすぎず、
少し努力をすることでクリアできるレベルのことだ。
したがって、BESでは集団クラスでも
1クラス10名前後の学力別でクラス編成を行っている。
こういった意味で、BESでは勉強をせず
学習をする塾だと言っているのだ。
最初は「勉強が嫌だ」、「厳しいのなんて嫌だ」という声が生徒の間から聞こえてくることがある。
ただ、それは最初のうちだけである。厳しくても、
点数が出始めると、
結果が出始めると
生徒達は一切そんな
言葉を言わなくなってくる。
「勉強が嫌だ」の本質は学習している内容が理解出来ない。つまり、自分で
状況をコントロールが出来ないから嫌だということである。
そこで、点数を出すことによって、内容が理解出来た。自分で
コントロール出来たと確信させられることが出来れば
「勉強が嫌だ」等と一切考えなくなってくるのである。
BES塾では多くの生徒が
飛躍的に学力を上げて点数を上げてきた。そのたびに、「勉強なんて嫌いだ」から
「勉強?まぁ、やってもいいかな」に変わっていき、最後には「
勉強が楽しくて」に生徒達の
言葉遣いが変わってくる。
また、実生活でも大きく
環境が変わってくる。
今まで散々家で勉強のことで
親子喧嘩していたのが噓のように
無くなり、点数が
あまりにも上がったため
黒板の前で
勉強方法をみんなに教えてやってくれてと学校の先生から言われ、
テストで今まで30点にも満たなかったのに
いきなり90点を取ったものだから、クラスのみんなから
拍手が起こったなどというように変わってくる。
本当にこんな変化が起きるのか?と考えるかもしれないがBESの生徒達の間ではこういったことが日常茶飯事で起こっている。
なぜならば、BESは元々勉強が出来る子を集めて進学実績を誇る塾ではなく、
1人1人の学力、点数を
最大限に伸ばすことに特化した塾だからである。
点数が変われば、意識が変わります。意識が変われば、行動が変わります。行動が変われば、習慣も変わる。
点数が劇的に上がったというちょっとしたきっかけで
全く新しい自分に生まれ変われる。
「年間の学習予定はどうなってますか?」「教材はどういったものを使いますか?」と聞かれることがある。
BESには
年間の予定表や、決まった教材というものが無い。進学実績を求めるのであれば、
教室にたくさんの生徒を放り込んで、年間予定表を作り、○○高校に向けた教材をやりこなせば良いと思う。
予定についていけない、教材のレベルが合ってなくて落ちこぼれになる生徒がいようが、
何人かが〇〇高校にさえ受かれば進学実績は稼げるから、それで良いのだろう。
BESは
そういった方針ではない。あくまでも生徒
1人1人の学力を最大限に上げることを目的とした塾だ。
生徒1人1人によって得意な分野、苦手な分野は異なってくる。得意な分野でも苦手な分野でも同じスピード、
同じレベルで授業を行うことははっきり言って非効率的すぎる。
苦手な部分は
分かるまで教えきる。
完璧に解けるような箇所はすっ飛ばして授業を進める。抜き打ちのテストが近日中に行われる
というのであれば、それの対策に転じる。
クラスに応じて先取りメインで授業を進めるか、復習メインで授業を進めるかを選択する。
こんなスタイルなので、年間予定表は無い。あくまでも、
生徒からの視点で今一番必要としているポイントの授業をする。
また、教材もその都度その都度で
一番最適なものを選んで使うようにしている。
どれも使えないと判断すれば
講師の自作のものを使用する。テスト対策についても同様だ。
学校別のテスト対策を行う塾もあるようだが、
はっきり言ってそんなのは甘い。
BESでは生徒別のテスト対策を行っている。
こういった、きめ細やかな対応が小規模塾にも関わらず
茨城統一模試で1位を取ったり、
高校進研模試で茨城1位を取った一つの要因なのかもしれない。
良い先生の条件とは何だろうか?学歴が高い?勉強が出来る?塾の先生なのだから、それが必要条件なのは間違いない。
ただ、その条件を満たすだけではBESでは講師を担うことが出来ない。
その証拠に、東大、筑波、慶応、早稲田、東北大等を卒業、または在学中の高学歴の人が面接を受けに来ても何度も不採用にした。
それは、なぜか。それを説明するには塾講師の五者という言葉を説明すると分かりやすい。
塾講師は勉強が出来るから
学者、生徒がどこが悪い(苦手としてる)かを見抜く
医者、授業を楽しませる
芸者、
生徒の不安を取り除き前向きな方向に向かわせる
易者、講師として色々な役を担う
役者と。
これら
5項目が揃っていると良い教育者というわけだ。
不採用になった人はこれら5つの条件の何かが足りなかったのだと思う。
裏を返せば、BESの講師陣はこれらの
条件を全て満たしているということになる。
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