今年度に入ってから現在に至るまでの期間に、
生徒・保護者の方から「数学の点数が伸びない」
「ケアレスミスが多くて困っている」との相談受ける機会が複数回ありました。
そこで、今回は数学のケアレスミスを減らす方法について記します。
こちらは実際にこれまで生徒・保護者の方にお伝えしてきた内容です。
問題の種類や生徒のミスの傾向・パターンによって対処法はいくらでも考え得るため、
今回は特に重要なところだけに絞らせていただきます。
⑴ 計算過程を省略せずに書く
計算ミスが多い生徒は、必ずと言っていいほど計算過程を省略しています。
算数や数学が苦手な生徒は、数的処理能力があまり高くないことが多いです。
そうした生徒が計算過程を省略すると、ほぼ100%に近い確率でミスをします。
1行で2つ以上の処理を同時に行うのはやめましょう。
「書くのが面倒くさい」という気持ちはわかります。
しかし、そうした怠惰な感情をできるだけ排除してかないとミスはなかなか減っていきません。
計算過程をすべて書くことを習慣化し、何も考えなくてもそれができるようにしていきましょう。
安定して良い点数が取れている生徒は、当たり前のようにこれをやっています。
⑵ ミスを分析し、対処法を考える
「符号ミス」「約分のし忘れ」等、ミスの具体的な内容のみを把握し、
「次から気をつけよう」と意識するだけではあまり意味がありません。
なぜなら、人間の注意力には限界があるからです。
自分のミスのパターン・傾向を分析し、すべて言語化しましょう。
その際、面倒くさがらずに必ず文字に起こすようにしてしてください。
その上で、ミスのパターン・傾向に合わせた対処法を考えましょう。
そちらも必ず言語化・文字起こしをしてください。
ここで重要なことは、対処法をいきなり講師に尋ねるのではなく、
まずは自分の頭で考えてみることです。
何でもかんでも手取り足取り教えてもらおうという姿勢では、
状況の改善は難しいです。
ミスを他人事のように考える癖を直しましょう。
ミスを減らすには当事者意識が必要です。
問題を解くのは講師ではなく自分です。
一旦自分の頭で考えてから質問するように心がけてください。
⑴は最低限取り組むべきことだと考えています。
さらに上を目指したいならば、⑵にも取り組まなければなりません。
結局のところ、こうした面倒なことを面倒くさがらずにやれるかどうかが勝負の分かれ目となります。
これは勉強に限らないことで、勉強は良い訓練になります。
ミスを減らすための方法を真剣に考えることは、
自分と徹底的に向き合うことでもあります。
そのような姿勢は、自分の人生を切り開いていく上で非常に重要です。
どうせ取り組むのであれば、徹底的に取り組んでみましょう!
その経験が将来の自分を助けてくれます!