突然ですが、学校の先生が授業を行っている際、教科書の内容から逸れて雑学などを話すことがあったでしょうか?
そういった話は基本的にはテストや入試問題には出るはずが無く、言ってしまえば覚えるだけムダなものです。
しかしそれでもそういった話が妙に印象に残ってしまい、時間が経っても忘れていないという経験があるのではないでしょうか?
中学、高校生にとっては小学生の頃、保護者様にとっても学生時代にそのような経験を少なからずしているのではないかと思います。
あるBES塾生が理科の勉強をしていました。
その生徒は3年生の女子生徒で、勉強していた内容は植物の遺伝についてでした。
遺伝の法則や、孫の世代の形質の特徴が3:1になるのは何故か、といったことで悩んでいた様子でした。
最初は普段通りの解説をしましたが、その後あることを思いついたので彼女に質問をしました。
血液型に興味はある?と質問しました。
彼女は血液型占いなどを知っていたので、植物の遺伝と人間の血液型との共通した話などをしました。
血液型にC型がない理由、O型が実は元々ゼロ型と呼ばれているという説がある、そして子供への血液型がどうなるかというのも親の血液型による候補の決まり方が植物と同じでること、などを話しました。
彼女は興味深げにその話を聞いており、その後また理科の勉強に戻った時には前よりも興味を持って遺伝の勉強に臨めたようでした。
中学校の理科のテストで人間の血液型の問題が出るはずがありませんから、テストに出ない無駄な話をしたことになります。
しかし、この話をしたことで彼女は勉強に対して前よりも関心を持つようになったと思います。
いずれ自分から進んで勉強できるようになれれば、普通に教えるよりもずっと意欲的に覚えられるようになるでしょう。
時にはこんな方法で、BES塾生に勉強への興味を引き出しています。