夏休み中の勉強は受験の成否を分けます。
特に短い期間で成果を出すならば、暗記科目である理科社会が狙い目になります。
一問一答形式のテキストやプリントなどをやり込むのが効果的です。
しかし、問題と答えを暗記する方法が一番効率的なのでしょうか?
BES塾での夏期講習中の一幕です。
泥岩の層とれき岩の層において、海の深さがどのように違うのかという質問がありました。
答えだけをいうならば、泥岩は海が深いときにできる層で、れき岩は海が浅いときにできる層です。
暗記で覚えるならば上記の内容を覚えるだけですが、いざテストで出題されたときにどちらが正しいのかが分からなくなりがちです。
そこで、質問をした生徒には次のように説明しました。
・泥岩、砂岩、れき岩は粒の大きさによって名称が変わる。
・粒が大きさは重さに影響するので、泥岩は軽く、れき岩は重い。
・河口から海に流れるとき、重い粒ほどすぐに沈み、軽い粒ほど遠くまで流される。
・河口からすぐの場所は浅い位置で、遠くへ行くほど深くなる。
上記の話を図も交えて説明したところ、その生徒もしっかり理解できたようでした。
暗記をタンスの掃除に例えると、丸暗記方式は大慌てでタンスにものを突っ込んだようなものです。
その場から片付くのは早いですが、後で取り出す時に目的のものがどこにあるのか分からなくなります。
対して理由まで覚えた暗記は、タンスの段数で中身を分けたり、同じ段の中でも仕切りを作って更に分けたり、とにかく綺麗に整頓したようなものです。
最初に片付ける時には手間と時間がかかるものの、取り出す時は目的のものをスムーズに取り出せます。
テスト間近でどうしても時間が無い場合は丸暗記でもよいでしょう。
覚えてからテストまで期間が短ければ忘れる可能性も低くなります。
しかし本命の入試までは時間があるため、じっくりと理解して覚えたいところです。
先を見据えた入試対策をしていきましょう!