3月27日、京都大学の柏原正樹特任教授が日本で初めてアーベル賞を受賞しました。
アーベル賞とは、数学界のノーベル賞と言われるほど権威ある賞です。
似たような賞でフィールズ賞というものがありますが、そちらは日本人での受賞者がいました。
柏原教授は茨城県結城市生まれの方で、東京大学の大学院に通われた凄い方です。
茨城出身の方でこのような栄誉ある賞を獲得したことは、茨城県民として誇らしい気持ちもありますね。
さて、数学には数百年以上解かれていない難問が数多くあります。
問われていることの理解すら難しいものばかりです。
しかし中には、問題内容だけならば小中学生でも理解できる問題もあります。
最も有名なのはフェルマーの最終定理でしょうか。
問題の計算式は中学生レベルなのですが、この証明問題は実に300年以上解けない問題とされていました。
1995年にアンドリュー・ワイルズによって解かれるまでは、優秀な数学者の人生を棒に振ってしまう悪魔の問題とも言われていました。
そんなフェルマーの最終定理よりも計算式なら簡単で、小学生でも理解できる問題にもかかわらず、現在でも未解決の問題があります。
それは「コラッツ予想」と呼ばれる問題です。
コラッツ予想の問題は非常にシンプルです。
・ある自然数が偶数ならば、2で割る。
・ある自然数が奇数ならば、3倍して1を足す。
どのような自然数でも、上の操作を繰り返していくと必ず1になるということを証明するのがコラッツ予想です。
一見するとそこまで難しい問題には見えませんが、著名な数学者ですら「現代の数学では歯が立たない」と言わしめるほどの難問なのだそうです。
「どのような自然数でも」という大きさに際限がない点と、「かけ算と足し算の操作が混じっている」ことが証明の難易度を凄まじく上げているようです。
なお、現時点でコンピューターによっておよそ3垓(3兆の1億倍)までの自然数は全て成り立つことが分かっているそうです。
先述したワイルズは子供の頃にフェルマーの最終定理を知り、「こんな簡単な問題なのに誰も解けないなんて。じゃあ自分が解いてみせる」と思い、努力の果てに見事解くことができました。
もしかしたらコラッツ予想も同じように、とある子供が存在を知って人生の目標にするのかもしれませんね。
ちなみにコラッツ予想には懸賞金が掛けられており、証明できれば1億2千万円もらえます。
皆さんも世の中にある数学の未解決問題に興味が出てきたでしょうか?