中学3年生にとっては部活がもうすぐ終わり、受験生として本格的に勉強に向かい始める時期になってきました。
学校によっては定期テストが返却される時期でもあり、1学期の評定が決まる大切なテストでした。
さて、BES塾では今回のテスト結果で、ある対照的な二人の中3生がいました。
片方のA君は3年生になる直前から勉強に目覚め、塾でも家でも多くの勉強をこなすようになり、メキメキと実力を伸ばしてきた生徒です。
今回の期末テストでは、現時点で返却されている国語以外の4教科において、平均点が94.75点という大変優秀な結果を残してくれました。
しかし本人は7月頭にある実力テストに向けて、自宅で分からない問題に予め印を付けて、塾に来た際にすぐに質問するという姿を見せてくれています。
A君が目指している志望校は進学校なのですが、この調子が続けば安心して高校受験を見守れる、そう思えるほどに順風満帆です。
一方のB君は、本人なりに頑張っていたものの、部活動の市内戦やそれに向けての練習が重なり、対策に思うように参加できない日がありました。
結果的には前回のテストとあまり変わらず、中には前回より下がった教科もありました。
B君はA君と仲が良く、普段はムードメーカーになれるほど明るい性格な生徒ですが、今回のあまりに対照的な結果に、流石のB君も落ち込んでいるように見えました。
BES塾としてはこのまま放っておくわけにはいきません。
すぐさまB君の答案用紙を見せるように言い、不正解だった問題のチェックを行いました。
不正解した問題のうち、まだB君の学力では厳しいと判断したものは後回しにしましたが、ちょっとした説明で解けそうな問題は1問ずつ説明し、B君に解かせていきました。
その全てが終わった後、もし今回説明して答えられた問題が本番のテストで正解できていたら、20~30点は上がることが分かりました。
B君もそれが分かると嬉しそうな笑顔になり、やればできるのだという実感を持ってくれたようでした。
勉強をやりたがらない生徒に多いのが、勉強すること自体に価値を見出せないという考えが原因にある場合があります。
たとえ大人でも、一見無意味な作業を理由なくやらされたら、それは苦痛に感じるでしょう。
勉強して何の役に立つのか、勉強して本当に点数が上がるのか、どうせ自分は勉強したって無理だ、そう思ってしまうから勉強に身が入らないのですね。
そんな生徒には、今回のようなテストの見直しで点数アップの余地を直接伝えることが効果的です。
今回ミスした問題はあとちょっと頑張っていれば出来ていた、その頑張りで点数が大きく変わっていた、次からはここに気を付ければ良い、といったものが具体的に分かってくると、子供ながらに理解できてきます。
いきなり100点とはいかなくとも、少しずつ点数が上がっていければ生徒にとって大切なモチベーションになります。
もし今回のテストで点数が思うように高くなく、落ち込んでいる生徒がいましたら、BES塾講師に頼ってみてください。
実はほんの少しの頑張りで点数が大きく変われるということが、はっきりと見えてきますよ。