先日、ある高校生から、「やる気が出ない」という相談を受けました。
こうした類の相談を受けた場合、私は必ずこう返答します。
「やる気やモチベーションに頼って勉強をしてはいけない」と。
大人の世界では、「やる気やモチベーションに頼って仕事をしない」
というのは当たり前のことです。
医者が、やる気がないからといって適当に手術をしたら大変なことになりますし、
裁判官がモチベーションが上がらないからといって適当に判決を出すなんてあり得ないですよね?
「やる気」や「モチベーション」といったものが存在していること自体は否定しません。
しかし、「やる気」や「モチベーション」は目に見えない、数値化できない不安定なものです。
こうしたものに頼ることは非常に危険ですし、「できない言い訳」をする原因にもなります。
では、「やる気」や「モチベーション」に頼らず勉強するには具体的にどうしたら良いのでしょうか?
それは、勉強をルーティーン化することです。
皆さんは毎日欠かさずやっていることがあると思います。
例えば、朝起きたら顔を洗ったり、食事をしたら歯を磨いたり。
こうした行動を、「やる気出ない」とか「モチベーションが上がらない」とか言ってやらないことがあるでしょうか?
そんなことはないはずです。何も意識せずに、体が勝手に動いてるでしょう。
勉強でもこの状態を目指すことです。
「やる気」や「モチベーション」という言葉に操られなくなります。