ある校舎の小学生の授業では、授業初めに暗唱を行うことがあります。
暗唱する内容は、古文です。しかも、10行~15行の長文。
これを聞くと、小学生にさせるのですか?まだ早いのでは?
と感じた方もいると思います。が、これがとても良い成長を生徒に与えてくれるのです。
【古文暗唱の効果とは?】
先に結論から申し上げれば、
一文字一文字を丁寧に読む力が身に付きます。
お子様が普段、国語の読解問題でなんとなく飛ばして読んでしまう・・・、音読で書いてある言葉と、違う言葉を言ってしまう・・・、
このようなお子様に対してとても効果的です。
有名な古典の文章で、かつ現代仮名遣いで読み方が書いてあるものを用います。当然、昔の言葉で書かれているので、生徒は意味を考える以前に読み方に苦戦します。普段なかなか聞かない言葉のため、どの文節で区切ればよいのかも最初はわかりません。
よって、生徒は一字ずつ丁寧に言葉を追って読み、暗記を行います。
実際授業では、暗唱の時間は5分。期間を区切ってですが、授業最初にゲーム性を持って暗唱を行っています。当然、古典の音読のお手本も示しながらです。
古文暗唱を行った後で現代文の読解問題の音読を行ったとき、多くの生徒は指で一文字ずつ追いながら丁寧に読み始めます。
古文のように読みにくい言葉が出てきたとしても、しっかり読めるようにと。
まずは、文字を一文字ずつ丁寧に読み、そこからわからない言葉を教えていき、生徒が意味を理解し、読解問題が解ける喜びを感じる。
読解力をよりよくするための、一工夫をお伝えさせて頂きます。