最近、中学生に角度の計算問題を教えていた時のことです。
その生徒さんは数学が苦手で、個別で角度の問題の基礎的な問題を練習していました。
その際、答えを30°と書くべきところを、誤って150°と答えてしまいました。
計算の流れでいえば、この後に180°-150°の計算をして正しい答えに行き着くのですが、それを最後の最後で忘れてしまったということです。
問題のレベルは抜きにして、ある計算を忘れてしまうこと自体はよくあるミスの仕方です。
ですが、あることを疑問に思ったのでそのことを生徒に聞いてみました。
「その問題の図で問われている角度は見るからに鋭角で、150°が答えになることをおかしいと思ったことはないか?」というものです。
この質問に対して、その生徒は考えたこともなかったといった様子でした。
恐らく算数、数学が得意だった方には覚えがあるのではないでしょうか。
問題の図の角度の大きさに対して、自分が出した答えがあまりにも不自然だったということです。
多くの教科書では直角、鋭角、鈍角などの言葉そのものは習いますが、いざその知識を利用して上記のようなミスに気付くことができるといった話はまず書いてありません。
学校の先生もそういった話をすることも多くないと思います。
人によっては当然すぎて改めて書いたり伝えたりすることではないと感じるかもしれません。
しかしそういった小さなことの積み重ねが、勉強ができる人とできない人の差になっているものです。
私たちBES塾講師陣は勉強を教えることは勿論ですが、その活用の仕方も生徒たちへ伝えています。
センター試験が共通テストと名を変えて、知識を覚えるだけでなく活用できる人材を目指して改革しつつあるように、社会もそういった人材を求めるようになっていくことでしょう。
BES塾生たちが一人でも多くそういった人材になれるよう、これからも頑張っていきます!