最近、ある人とのやりとりをきっかけに、「心の距離」について考える機会がありました。
長く一緒にいるからといって、必ずしも心が近いとは限らないし、短い時間でも通じ合えることもある。
それは、年齢や立場に関係なく、「この人なら大丈夫」と思えるかどうかなのだと思います。
塾での生徒との関わりにも、どこか共通するところがあります。
勉強を教える以前に、まず「この先生には聞いてもいい」「わからないって言っても怒られない」と思ってもらえること。
そういう安心感がないと、本当の意味での学びは始まらないと思います。質問してくれるようになったり、ちょっとした相談をしてくれたり、そういう小さな変化が見えてくると、「少しずつ信頼してもらえてるのかな」とうれしくなります。
親子の関係でもきっと同じです。
子どもが悩んでるとき、「なんでできないの」ではなく、「大丈夫?」と声をかけられるかどうか。
そういう一言が、子どもにとってはずっと心に残るものになる気がします。
勉強は、気持ちの部分もものすごく大きい。
教室で過ごす中で、子どもたちが「ここにいてもいい」と思ってくれたら、それが一番のスタートラインだと思っています。
今回の出来事で、あらためてそういう大事なことに気づかされました。
これからも、生徒にとって安心できる場所を作っていきたいなとしみじみ感じています。