今時の学生はスマホを使用し、SNSを見るのが当たり前になっています。
スマホばかりに時間を使って、少しでも勉強してくれれば……
そんな風に考える保護者の方は多いと思います。
勉強以外に時間を使うことは、昔でもテレビやマンガなど、いくらでもあったと思います。
息抜きという意味では、勉強以外のことも必要です。
ですがスマホやSNSについては、時間以外の面で不利になる要素があるのです。
ひとつに、SNSなどで大量の情報を脳が受け取り、勉強に対して使える脳のキャパシティが減ってしまうのです。
人間は1日に判断できる回数が決まっていると言われています。
SNSではいろいろな人のいろいろな発言を見ることになり、それだけで脳に負担がかかります。
加えて他社の発言の内容によっては自分が傷つくような内容や、精神面を不安定にさせるものも少なくありません。
また、スマホの液晶画面のブルーライトは目の疲れや、人間の脳を興奮状態にさせる作用があるとされています。
睡眠時間と質の低下につながり、身体の成長にも悪影響になります。
また日中に眠くなり、しっかり授業を受けることもできなくなるため、成績にも差し支えるようになります。
最近ではスマホの使用時間と成績の関係について、多くの研究や論文が発表されています。
その内容は「スマホの使用時間が多い生徒ほど成績が悪くなる」というもので占められています。
単なる理論だけの話ではなく、実際に悪影響が出ているということはデータで示されているのが現実です。
スマホは確かに便利で、時に勉強に活かせる場面もあります。
しかし、SNSのやりすぎなどで勉強に悪影響が多数あるのも間違いありません。
これからの時代、学生は「いかに難しい問題を解けるようになれるか」ではなく、
「いかにスマホの誘惑に負けないようにすることができるか」ということが、
なにより重要になっているのかもしれません。