前回に引き続き、苫米地英人の「知の教室」という本を読んだ中で、印象に残ったいくつかの言葉を、お伝えしたいと思います。
<コンビニだったら店長の抽象度に慣れること。例えば、毎日レジを打っているだけの人がいきなり店長をやれといわれてもできないと思ってしまうのは、店長の抽象度に慣れていないから。>
日々の勉強に立ち向かうことも大切ですが、その先を見通すことも大切です。
・英単語の暗記には一生懸命だけど文章になると読めない。
このような悩みを持つ方は多いですが、単語の暗記は、先ほどの引用した言葉を借りるならば「レジ打ち」。文章を読むという広い視野で見通すことは「店長の動き」のようなものです。店長は、レジだけでなく、売り上げや経費、防犯のことも考えているように、英語の文章も、英単語、英文法、そして読み方のコツを総合的に理解していくことが大切です。ゴールを決めて、そこに到達するまでの過程について先に考えていくことが必要だと感じました。
社会の語句の暗記も同様です。語句一つ一つの点を理解しても、それを線で結ぶことが出来ないと、記憶の定着や理解の深まりにはなかなかつながりません。とある動画配信の会社では、昔放送していた歴史アニメの動画を扱っていました。アニメは歴史が苦手な人にこそ、敷居が低く、気楽に勉強が出来るとても良いツールだと思っています。そして、そのストーリーを理解することで、点が線につながると思います。
この本は、対話形式の文章で、博士にどんどん質問してそれに答える形となっています。
授業の中でも、同じように質問をしやすい環境を整えられるよう、工夫をしていきたいと思います。