夏期講習では、質問の質が日に日に高くなってくる瞬間を何度も見る機会がありました。
とある中学3年生の生徒。
理科の地震や天気の問題を集中して質問していました。塾の授業で扱った問題の復習だけでなく、自身の参考書も解きながら、分からない問題も積極的に聞いていました。
一番うれしく感じたことは、数日前に教えた問題を、日を改めて復習している中で、
「先生、この問題もう一回質問してもいいですか?途中までは出来ました。でもその後また分からなくなってしまいました。」
と質問してきたことです。
まず、なにより、質問をする積極性に感心。
そして、一番うれしかったことが同じ問題を質問してきたことです。
一度ですべてを理解できれば、それはとても素晴らしいことですがなかなか上手くはいきません。私も、生徒へは「何度も同じ質問をしていいからね。」と伝えています。
その中で、つい最近扱った問題を、「途中までは自分で出来た」という言葉と、復習をしたという事実がとてもうれしかったです。
夏は、苦手な単元を一つずつ理解し、その単元を武器として点数に結び付けていくことはとても大切な戦略です。
また、別の生徒は、社会の他の選択肢にあるキーワードについて、連想される出来事や似た言葉の違いについて多く質問がありました。この質問は、基本語句は理解しており、まとめと整理の段階に来ていることを表しています。
生徒と過ごす時間が長くなればなる程、新たに成長する姿に立ち会えることは、講師をしている中でとても喜ばしいことの一つです。
そして、成長のきっかけを一人一人の生徒へ与えていきたいと思います。
暑い日が続きますが、体調に気を付けてお過ごしください。