桜の花が咲き始めました。なぜか分かりませんが桜を見るとうれしくなります。桜が咲くと、「受験が終わったな。新学年の生徒達と頑張らなくては」と思うからでしょうか。実に不思議なものです。
さて今回は生徒・保護者様の立場ではなく、採点をする側、つまり教師側の視点でお話をします。
昨年度の県立入試における採点ミスが話題となり、それが発端で今年度の県立入試の問題は、記号問題を中心とする形へと変わりました。
受験生の皆さんにとって、急な変更は大いに戸惑ったでしょう。
しかし、採点をする高校の先生たちは非常に助かったと思います。
つまり、今回の変更は「採点ミスを出さない」ことが前提となっています。
受験生にしてみれば「受験生を第一に考えて!」と言いたくなるでしょう。その気持ちはよくわかります。
しかし、採点をする側の状況は知っていますか?
採点をする先生たちは、普段の仕事(授業など)をこなしながら、採点をします。つまり、仕事の量が増えるのです。
「仕事だから当たり前だろう!」と思う方は、自分が同じ立場になったことを考えてください。できますか?
私も以前勤めていた塾では、9~2月まで、毎週テストの採点をしていました。それも中3生の実力テストです。約3日間で、100人分の採点をします。仕事が終わった夜の12時から朝の5時まで採点をすることもたびたびありました。
もちろんミスは許されませんが、やはりミスは出ます。会社に改善方法を求めましたが、何も変わりませんでした。結局は現場の先生の犠牲で成り立っていました。
ここで私が言いたいのは「相手のことを考える=想像力」ということです。何か不満があるとき、自分の立場だけで怒っていませんか?相手の立場を考えていますか?
普段から相手の立場を考える癖をつけてみましょう。そうすると、段々と視野が広がってきます。視野が広がると、色々なことを多角的に見ることができます。できないと思っていたことが、実はできることだった、何てことはよくあります。
ぜひ、想像力を働かせてみましょう!
今回も最後までお読みくださり、誠にありがとうございます!