突然ですが、質問です。
皆さんは数学の文章問題はお好きでしょうか?
残念ながら、多くの方は「好きではない」「苦手だ」「できない」という返事をされることが多いです。
次の質問です。
子供の頃に自転車に乗る練習をして、一人で乗れるようになったときはどんな気持ちだったでしょうか?
恐らくこちらの質問に対しては、「嬉しい」「一人で遠くまで行けるようになった」といったポジティブな回答が多いのではないでしょうか?
この2つの質問はまるで無関係のように思えますが、「自分で努力した結果、それが成果に繋がったか」という視点で考えてみましょう。
自転車の練習の際は、親や他の人に手伝ってもらいながら、補助輪を付けたり、転んで怪我をしたりと、他の人には見せたくないような場面もあったかと思います。
それでも諦めずに練習したのは、それが必要なことだから、一人で乗れるようになれば凄く便利だからということが理解していたからこそ頑張れたのではないでしょうか。
これに対して、最初の話にあった数学の文章問題はどうでしょうか?
文章問題の前に基本的な計算は十分練習したはずなのに、いざ実際に文章問題に取り組むとなると、分からない、できない……
直前に習った内容を使えばいいはずなのに、それでもできず、頑張れない……
この2つの違いは、「今自分が努力していることが、何の意味を持つのか」を理解しているかどうかです。
人間、何かを成し遂げる際は何かしらの目的や目標が無いとやる気が起きないものです。
勉強をやる気になれないという生徒の多くは、勉強をする意味を見出していないからです。
受験のため、将来の選択肢を広げるためというのは勿論その通りですが、それだけではいずれ勉強が辛くなる時が来ます。
だからこそ、勉強に楽しさを見出せた人は勉強を苦に感じないようになれるのです。
いきなり全ての勉強に意味を見出せとは言いません。
まずは自分の好きな教科からだけでも、人生の中でどういう場面に活かせるかを考えてみるのはどうでしょうか?