今年の夏休みは短く、地域によっては夏休みの残りはもう1週間もないというところもあるかと思います。
BES塾では夏期講習中にこれまで習った範囲での復習を実力テスト形式で実践演習を数多くこなしているところです。
問題の丸付けの際には解説を挟んで理解を深めるようにしていますが、その中でこんな場面がありました。
中学2年生のBES塾生が理科の問題を解いていた時の話です。
中学1年生で習う植物の構造について答える問題なのですが、『植物の根が吸い上げた水分の通り道を、茎の断面図の中から正しい場所を示しているものを選びなさい』というものでした。
この問題は植物の維管束のうち、道管の場所を答えるのが正解です。
道管と間違えやすい師管と混同していないか、道管が通るのは維管束の内側か外側か、と迷いやすい問題の1つです。
この問題の覚え方について、学校の先生は特別な覚え方をしているかどうかをBES塾生に聞いてみました。
ある中学校の生徒は「知りません」と答えました。
別の中学校の生徒は「水道管」と覚えるという話が出ました。
これは「水」の通り道が「道管」であるということを「水道」でまとめたものですね。
また別の中学校の生徒は「家(うち)の水道管」という言葉が出てきました。
これは内側の「ウチ」とかけて、維管束の内側に道管が通っているということも覚えられる方法です。
この例を見ても、学校や先生によってそういった覚え方の話題を出すかどうかは異なっています。
塾では異なる中学校の生徒が集まりますから、学校の違いでこういった話題もあります。
時々、生徒同士で学校の違いについて情報交換していることもあります。
使う教科書は同じでも、教える中学校や先生によって勉強の方法は大分変ります。
もし教科書の内容は十分理解できるから塾に通う必要は無い、と考えている方もおられるかもしれません。
塾ではこういった中学校同士の交流から、単に中学校に通うだけでは得られない情報が出てきます。
学校の進みが違う、定期テストの難しさが違う、など色々な話題でも興味が持てます。
そういうことも、塾に通うことの魅力の一つではないかと思います。