塾では生徒の点数を上げることが最重要課題です。
BES塾でもそれは当然のことです。
しかし、生徒個人の良さというものは点数だけでは分からないと思わされる場面に出くわすことがあります。
今回はある中学1年生の女子生徒さんの話になります。
その生徒さんの通う中学校では冬休み中に登校日があり、その日は学力診断テストの過去問を行ったそうです。
その過去問を登校日当日の来塾日に持ってきました。
点数は平均点程度でしたが、この生徒さんは数学を最も苦手としているため、十分頑張ったといえる点数でした。
しかしその女子生徒さんは今回の点数で満足することはなく、間違えた問題について解き方を教えて下さいと言ってきました。
その中には本人が苦手としている文章問題などもありましたが、そのままにしようとせずに逃げることなく向き合っていました。
数学が決して得意とはいえない生徒ではありますが、勉強以上に大切なものを分かっていると思わされた一幕でした。
点数が平均点くらいの生徒が二人いたとして、その二人が同じような生徒であるかといえばそうではありません。
上記の女子生徒さんのように苦手克服のために努力を欠かしていない生徒がいれば、全く勉強しなかった結果が平均点だった生徒もいるでしょう。
点数だけで判断してしまうと、この二人を一緒くたにしてしまうことになります。
高い点数を取ること自体はもちろん大切なことですが、その点数の裏にある生徒自身の努力にもしっかりと目を向けていきたいものです。