成績が良い生徒はどんな勉強方法をしているんだろう?
そんなことを疑問に思ったことはありますでしょうか。
生まれながらにして天才で、大して勉強しなくても良い成績が取れていると考える方もおられるかもしれませんが、そんな人は極々稀なケースです。
今回はとある高校2年生の生徒の、実際に見られた特徴についての話です。
その生徒さんは進級して早々に行われた課題テストにおいて、文系クラス全体の中で1位を獲得するという大変素晴らしい成績を取ることができました。
進学校と呼ばれるハイレベルな環境で1位を取るということは本当に凄いことです。
そんな生徒さんは塾でどのような勉強をしているのでしょうか?
まず、その生徒さんは塾の時間の半分以上を質問に当てています。
問題を解くこと自体は自宅での学習で済ませているということですね。
限られた塾の授業時間をできる限り効率的に使おうとしているのです。
また、その質問方法も普通の生徒とは異なる点があります。
それは、「この問題がわかりません」と聞くのではなく、「この問題の、ここまでは理解できるのですが、ここで出てくる計算式の意図がわかりません」というように質問するのです。
こうすると我々講師の立場からしますと、「この場所より手前が分かっているなら、その部分の説明は省略できるな」「式の意図だけ分からないなら、その先の計算の流れや解き方は説明する必要が無いんだな」ということが分かるので、説明で無駄になる部分をカットすることができます。
時間の節約になるのはもちろん、生徒側も「その場所はもうわかっているからその先を説明してほしい」と心の中で思うことも格段に減るのです。
他にも細かいところになりますが、「理解が曖昧で復習が必要になる問題や、質問したい問題の番号に印を付ける」「説明を聞いた後は自分なりに噛み砕いて理解したメモを付箋で貼る」「説明を聞いて更なる疑問が出た場合はその場で更に質問する」などの特徴が見られました。
いずれも1つ1つは大したことではないかもしれませんが、それを複数並行して日常的に継続することはとても大変なことです。
テストで1位を取る生徒にも、1位を取るに相応しい要因があるということですね。
今回の内容を同じように真似するのは自分には無理だと思った方も、何か1つだけは真似してみようとするところから始めてみてはいかがでしょうか?
それだけでも自分にとっての「勉強」に対する考え方などが変わるのではないかと思います。