私立高校の入試期間も終わりました。
この後は、多くの生徒の第1志望である県立入試試験が控えています。
受験勉強の基本の1つは過去問を何度も解くことです。
しかし、だからといって過去問だけを解くというのも危険です。
2021年3月の茨城県県立入試では、2020年3月と同様に記述問題が非常に多く、基礎問題で点数を取ろうとしていた生徒にとっては厳しいものでした。
そしてテストの採点ミスなどの問題から、翌年2022年3月では記述問題を一切廃止。
理科と社会は記号問題ばかりになるという前例の無い出題形式でした。
非常に極端な変更となったため、来る2023年3月のテストは従来の形式に戻す予定であるということが告知されています。
ここ最近の茨城県県立入試は極端な例ですが、今度の入試でもそうならないとは限りません。
2022年1月の共通テストでは数学が非常に難しいものでしたが、今年の数学は逆に大きく易化しました。
逆に英語のリーディングと生物が難しくなり、生物は平均点が大きく下がったため得点調整が入ることが決定しています。
このように、昨年の過去問と比べて問題形式や難易度が大きく変化するケースは珍しくありません。
過去問だけをやっていた生徒たちは、今までに無いパターンで本番の試験が出されたとき、混乱して普段の実力が発揮できない恐れがあります。
理想的な流れは、まず過去問演習を行った後に丸付けして、自分の弱点を見つけることです。
その弱点の単元を教科書や問題集を使って集中的に練習し、それが一段落したらまた過去問演習を行う、という流れを繰り返すことです。
過去問を解くことは重要ですが、過去問だけを解くことはあまり良くありません。
しっかりと実力を付けられる勉強方法をしていきましょう!