勉強ができる子って、何が違うんだろう?
そう思って見ていると、ある共通点に気づきます。
それは、「言われた通り」にやるだけじゃなく、
ちゃんと自分で考えて工夫していることです。
たとえば、塾でおすすめの勉強法を伝えると、まずは素直にやってみます。
でもそれで終わりません。途中でやりにくいと感じたら、自分なりにやり方を変えてみたり、
順番を入れ替えてみたり、工夫をこっそり加えているんです。
「言うことを聞かない」のとは違います。
話をちゃんと受け止めたうえで、自分に合うように微調整しているだけ。
そうやって、自分で「進め方」を選べるようになると、勉強がどんどん自分のものになっていきます。
逆に、すごく真面目で、ずっと言われた通りにやってきた子ほど、
あるとき伸び悩んでしまうこともあります。
やり方が合わなくなってきたとき、どう変えたらいいかわからず、立ち止まってしまうんです。
もちろん、素直に取り組むのは立派なこと。
でも、そこに少しだけ「自分で考えて工夫する力」が加わると、もっと強くなれます。
勉強は、ただ知識を詰め込むだけの作業じゃありません。
自分の頭で考え、試して、前に進んでいくことそのものです。
「どうすればもっとやりやすくなるかな」
「このやり方、今の自分に合ってるかな」
そういう視点で工夫していける子は、着実に力をつけていきます。
ただ決められた道を歩くだけじゃなく、
ときには立ち止まり、少し横道にも入ってみる。
その繰り返しが、勉強を「自分のもの」にしていく近道なのかもしれません。