Education is the acquisition of the art of the utilization of knowledge.
『教育とは、知識の活用法の獲得である』
イギリスの数学者・哲学者であるアルフレッド・ノース・ホワイトヘッドの言葉です。
知識を蓄えるだけではなく、その使い方まで教えることこそが教育、といったところでしょうか。
本当の意味で勉強ができるようになるためには、上記の格言は真理であるように思えます。
今の中学2年生の学校では、ちょうど三角形の合同についての証明を勉強する頃合いでしょうか。
これまで学んできた計算問題とは大きく考え方が異なる問題です。
3年生の生徒に「2年生の数学でどこが難しかったか」と質問すると、結構な人数が証明問題と答えるケースが多いのではないでしょうか。
しかしこの証明問題は一般的な計算問題とは異なり、工夫した解き方が多く存在する問題です。
中には問題の図を見ないで答えを書くことができるという、ちょっとズルいテクニックなどもあります。
当然教科書には載っていない方法ですし、学校の先生も教えてくれる場合もありますが、そうでない場合もあります。
BES塾では頑張って塾に来て勉強するご褒美を兼ねて、そういったテクニックをたくさん教えるようにしています。(無論、ズルいやり方についてはできれば頼らない方が良いという注釈は付けていますが)
ここで1つ興味深い話があります。
過去BES塾には、3年生の実力テストで全て校内1位を取るという素晴らしく優秀な生徒さんがいました。
その生徒に上記の合同の証明に使えるテクニックを話題にしたとき、意外ですがその生徒も使っているということが明らかになりました。
しかし、彼は問題が分からなかったからそのテクニックに頼ったのではありません。
自力で答えを解いた後、その答えの確かめのためにそのテクニックを使う、というものです。
一見すると自分には無縁な、使うまでもないと思える知識を、他の人とは違う使い方をすることで上手に活用しているのです。
頭の良い生徒は知識の使い方も上手いものだと感心したことを今でもよく覚えています。
勉強がつまらない、行き詰まりを感じる生徒さんは、知識の使い方を改めることを考えてみてはいかがでしょうか?
そのことをきっかけにして、一気に勉強が面白くなるかもしれませんよ。