勉強だけでなく、スポーツも頑張っている生徒さんは多数おられます。
そういった生徒さんはスポーツ推薦、特色選抜を利用して受験する方も多いでしょう。
スポーツの実績が点数に換算されるため、一般受験と比べて本番の試験の点数が低めでも合格しやすいという利点があります。
しかし、そのことに安心しきっていると落とし穴があります。
まず特色選抜は学校によって差はありますが、特色選抜の合格枠が少ないことが多いです。
そのため、人気が集中すると一気に倍率が上がるというリスクがあります。
特色選抜の合格枠内での選考に漏れてしまった場合は、後に一般受験の生徒の成績と比較されることになります。
その場合は受験での点数のみの勝負となるため、一般受験の生徒と同レベルの点数が取れていないと厳しい勝負になります。
1次募集の時点での受験者倍率はしっかりチェックするようにしておきましょう。
また、合格したとしても安心はできません。
低めのラインで合格した場合、高校の授業に対応するのが大変になることは容易に想像できます。
増してスポーツ推薦での入学ならば、部活で手を抜くことはできません。
大変な高校生活になることが予想できてしまいます。
ある私立高校では、入学試験の点数があまりに低いと「合格扱いにはするものの、入学までの期間に塾通いを続け、学力を向上させることが追加条件」となるケースがありました。
合格だけの目標に頑張ると、合格した後に苦労することになってしまうのです。
逆のケースとして、一般受験でも十分合格ができる学力がありながら、特色選抜で受験する生徒がいることもあります。
その場合合格はほぼ間違いないでしょうが、以下の点に気を付ける必要があります。
1つはスポーツ推薦の場合、高校生になってもその部活を続けることが条件となります。
高校になってから別の部活をやりたいと考えている場合は、特色選抜を利用するべきではありません。
2つめは、私立高校など学力別にコース・クラスが分けられている高校において、十分な学力がある生徒でも上位のコースに入れない場合があります。
特色選抜での合格者は高校の部活でも活躍が期待されているため、勉強に時間が取られる上位コースに入ると部活の時間が減ることから、このような制限があるのです。
高校受験は人生の大切な分岐点です。
受験に必要な情報はしっかり集めていきましょう!