生徒からよく聞くフレーズとして、
「テスト前に徹夜しました。」
「寝る時間を削って頑張りました。」
「一夜漬けで追い込みました。」
を聞くことがあります。
頑張ったことを強調していることが伺えますが、私の中ではむしろ不安になります。
それは、睡眠が不足すると、体に良くないだけでなく勉強にも良くないと考えているからです。
ちなみに、睡眠不足とは、6時間未満のことを言います。
ペンシルベニア州大学の研究では、6時間睡眠を14日続けると、2日間完全に徹夜したときと同程度の集中力低下をきたしていることが明らかになっています。
睡眠時間が不足すると、集中力が低下していく、勉強の質が悪くなったりテストでミスが増えていき、結果が伴わなくなっていくのです。
また、あるデータでは、睡眠不足の人は、十分に寝ている人と比べ、勉強効率を下げる以外にも、がんのリスクが6倍、脳卒中のリスクが4倍、心筋梗塞のリスクが3倍あると言われているのです。
睡眠は最低7時間は確保したいところです。日々の生活で生徒が忙しいことは理解していますが、冒頭のフレーズを生徒から聞いた際には、睡眠時間と集中力低下の話をし、睡眠の大切さを伝えています。
大人の方もなかなか睡眠時間が確保できないこともあるかと思います。
少しでも多くの方が睡眠時間を確保できることを願っています。