塾生から「やる気を出すにはどうしたらいいのか」という質問をよく受けます。
今回は、そうした質問に対して私がいつも答えている内容をブログに書いてみたいと思います。
そもそも「やる気」は待っていて出てくるものではありません。
「やる気」は自分で出すものなのです。
これだけだと、「出せないから困っているっていうのに根性論かよ…」
というツッコミを入れたくなるかもしれませんから、
「やる気」が出るメカニズムについて簡単にご説明しましょう。
「やる気」は脳の側坐核という器官の働きにより起こるものなのです。
側坐核は刺激を受けると脳内物質を分泌します。
それによって、いわゆる「やる気」が出てくるのです。
しかし、やっかいなことに側坐核は自分が「やる気」を出したいと思うだけではなかなか働き出してくれません。
それではどうすればよいか?
実際に行動を起せば良いのです。
そうすることによって、側坐核は活発に働き出すのです。
これを「作業興奮」といいます。
例えば、勉強の「やる気」が出ない時は、とりあえず机に向かう、
問題集や教科書を開き手を動かし問題を解く、
英単語を発音するなど実際に何かしらの行動を起こすべきなのです。
側坐核が一旦働き出すと、どんどんやる気が出てきます。
「やる気」は行動しなければ出ないものなのですから、
「やる気」が出るのを待つのは時間の無駄です。
さっさと動き始めてしまったほうがストレスが少ないのではないでしょうか?
勉強の「やる気」を出すための最初の一歩を踏み出すには、できるだけ自分にとってハードルの低い内容から手をつけるのがコツです。
これまでの復習から始める、得意科目から始める等が考えられますが、自分に合った方法を探し、それを実行するのが一番良いでしょう。
皆さんもぜひ脳の仕組みを利用し、「やる気」を出してみて下さい。