今年ももうすぐ終わります。
新年になれば私立入試は目と鼻の先、県立入試までの時間も余裕が無くなる時期です。
ここまでくるともうちょっと勉強したくらいでは何も変わらない、などと思うのは早いです。
この限られた時間でも、入試の合否を分ける差が生まれるものです。
特に理科社会など、単語の暗記量がテストの点数に直結する科目は、今からでも全力で暗記すれば短い期間でも入試での点数アップは十分望めます。
今年の最後は、そんな単語暗記についての話をしようと思います。
突然ですが、もし他の人よりも2倍、3倍の効率で単語暗記ができる方法があると言われたら、あなたはどう思うでしょうか?
信じられない方もおられるかもしれませんが、方法はあります。
それは、1つの問題に対して複数の問題に答えることです。
例を挙げると、理科の問題において、「胚珠が子房に包まれている植物を何植物というか?」という問題があったとしましょう。
この問題の答えは「被子植物」になります。
普通の生徒は問題の解答欄に「被子植物」と書いて、○が貰えて、それで終わりです。
ですが、これで終わりにしないようにするのです。
自分の頭の中で、「じゃあ胚珠が子房に包まれていないのはどんな植物だっけ?」と考え、頭の中で「裸子植物」と答えるのです。
他にも「子房は成長すると何になるんだっけ?」と考え、「果実」と答えます。
与えられた問題に答えるだけでなく、その問題に関連する問題を自分で思い浮かべ、それに答えるのです。
これを実践している生徒は、他の生徒よりも実質2倍、3倍の問題を解いているのと同じことです。
しかも頭の中だけで問答が成立しているので解答の手間が非常に少なく効率的な上に、類似問題を整理しているので似ている単語を間違った方で答えるというミスも少なくなるのです。
あまり勉強をしなくても点数が取れる、いわゆる天才肌と呼ばれるような生徒は、意識的か無意識かはさておいて、こういった方法で他の生徒よりも格段に高い効率で問題数をこなしているため、少ない勉強時間でも成績が非常に良いのです。
一見すると本筋から離れかねない、余計な問題まで解いているようにも思えますが、自分から意欲的に動くことによって、勉強への意欲が高まり、自発的な学習ができるようになっていきます。
無理矢理やらされる勉強よりも、自分から勉強する方がずっと記憶に残ります。
入試までの短い時間、少しでも効率の良い勉強をして、新年の入試に備えていきましょう!
それでは、よいお年をお迎えください。