『好きこそものの上手なれ』という言葉がありますが、これは勉強にも大いに当てはまります。
自分の好きなものや、趣味については自分から調べたり、覚えることが少しも苦ではなかったりと、容易に覚えることができます。
逆に苦手なものや嫌いなものは、中々頭に入りませんし、長く頑張りたいとは普通思えません。
かといって勉強をいきなり好きになれ、と言っても人間急に好きになれるわけがありません。
ならばせめて少しでも嫌いにならないように、少しでも興味を持てるようになる始めの一歩が、とりあえず質問をしてみることです。
あるBES塾の生徒さんは小学生からBES塾へ通っており、今年度で中学2年生になります。
彼は小学生からクラブに入っているほどのスポーツ少年で、クラスでも明るいタイプの人気者です。
しかし、勉強については正直得意とは言えない生徒ではあります。
本人も勉強はあまり好きではなく、スポーツの方が好きという生徒です。
そんな彼は授業の際、とても静かに大人しく勉強に臨んでいます。
生徒の中には授業中わざとボケたりして笑いとるムードメーカーがいたりしますが、彼は授業中だと真面目に取り組むタイプでした。
彼は入塾したての頃は積極的に質問をするということとはまるで無縁な状態でした。
しかし、今では質問も多くしてくるようになりました。
最近ではテスト結果の返却、見直しの際に質問は無いかと聞いたところ、彼は続けざまに3問の質問をしてきたのです。
最初の頃と比べれば、大分変ったなと感動したものです。
他人からすればその人の学力の判断基準というのはテストの点数くらいでしかわかりません。
しかし、彼のように人知れず頑張っているような生徒もいます。
もしかしたらその頑張りを知っている人は本人が思っているよりも少ないのかもしれません。
しかし、BES塾の講師としてはそんな生徒達の頑張りを一人でも多く知り、見守っていきたいものです。