3年生にとっては県立入試を間近に控え、勝負のときが迫ってきています。
それと同時に、1,2年生にとっても学年末テストが近づいてきている時期です。
生徒さんの中には、「3年生になってから、部活を引退してから本気で勉強する」と考えている人もいるかもしれません。
しかし、実は1,2年生の評定が高校受験に影響していることをご存じでしょうか?
または受験に影響することは知っていても、具体的にどのように影響するのかまでは知らない方も多いのではないでしょうか。
茨城県の県立高校入学選抜の方法には明確なルールがあります。
まず試験当日の学力試験の結果と、調査書を元にしたA群選抜が行われます。
A群選抜では、下記の2つの条件を満たせば原則合格となります。
①学力試験の順位が一般入試の募集定員の上位80%以内
②調査書の3年間の評定合計が上位100%以内
具体的な例として、下妻第二高校で考えてみます。
令和7年度の募集定員は280名で、そのうち15%の42名が特色選抜枠になります。
そのため、一般受験の定員は85%の238名となります。
よって、試験本番の結果が238名の80%である190位内に入り、また評定合計の順位でも238位内に入ることができれば原則合格となります。
両方の条件を満たせない場合、B群選抜が行われます。
募集定員まで足りていない人数分を、B群選抜で合格者を決めます。
学力検査重視と調査書重視の2つの方法で、各学校が決めた割合に基づいて合格者の選抜が行われます。
下妻二高の場合、学力重視が80%で調査書重視が20%です。
また調査書重視の選抜では3年間の評定合計以外にも、『特別活動』『部活動・特技等』『総合的な学習の時間等』の項目が評価に影響する場合があります。
これも各学校によって決まっており、下妻二高は『特別活動』のみ加点対象になります。
※共通選抜の話であるため、特色選抜の場合は当然部活動などの成績が影響します。
このように、学年末テストの結果、つまり1・2年生の評定は高校受験に影響してきます。
試験当日の結果と比べれば影響は小さいですが、受験では自分と同じレベルの生徒がたくさん受験することを忘れてはいけません。
レベルの差が普段のテストよりも小さい分、わずかな差で合否を分ける可能性もあるのです。
1・2年生の時から真面目にコツコツ頑張ってきた生徒さんは後で有利になる仕組みになっています。
まだ3年生になっていない方たちも、少しでも高校入試が楽になるように今の内から少しずつ頑張っていきましょう!