勉強が好きではない生徒にとっては、有名な学者の話は聞いていてもつまらないかもしれません。
しかし中には興味深い、衝撃的なエピソードを持つ学者がいます。
今回はそんな数学者の一人として有名な、ラマヌジャンの話をしようと思います。
ラマヌジャンはインド出身の数学者です。
彼は生まれつきの天才というわけではなく、15歳まではどの科目も成績が悪かったそうです。
ところが大学受験用の数学の公式集に出会ってからは、数学にのめり込むようになります。
その後大学に進学しますが、数学に集中するあまり他の科目の授業に出席しなくなってしまい、最終的には中途退学してしまいます。
それでも独自に数学の研究を続け、有名な大学の教授に対して自分の研究成果を手紙で送っていました。
その中でケンブリッジ大学のハーディがその凄さに気付き、ラマヌジャンはケンブリッジ大学へ行くことになりました。
しかしイギリスでの生活になじむことができず、体調を崩してしまいます。
そして32歳という若さで病死してしまったのです。
ラマヌジャンは人生の間に4000近くにもなる公式や結果を発見しました。
しかし本当に驚くべき点は、これらの公式を証明などせず、直感的に見つけ出したことです。
彼は「証明」をするということを知らなかったのです。
そのため、彼が遺した数式が本当に正しいのか、多くの数学者が研究や証明をしました。
上記のハーディも、ラマヌジャンが作り出した数式を証明していました。
数学の証明自体は中学生で学ぶものですが、その証明を知らないままでケンブリッジ大学教授が驚くほどの発見をしたというのは、信じられない話です。
それだけに、多くの数学者の中でもラマヌジャンは非常にユニークなエピソードを持っているのです。
実際に発見した数式は非常に難しいものなのでここでは紹介しません。
ただ、このような偉人のエピソードというのは非常に面白いものがあります。
数学が好きでない方は、自分の好きな教科に関係する偉人について調べてみてはどうでしょうか。
ラマヌジャンが受験数学の公式集に出会ってから数学の才能が開花したように、あなたも偉人のエピソードを知って勉強に目覚めるかもしれませんよ。