小中学生の中には、漢字の暗記が苦手という方も多いです。
覚える量があまりにも多いため、実際外国人が日本語を学ぶ際に大きな壁の1つのなるのが漢字だそうです。
しかし漢字は非常に奥深く、面白いものが多いです。
今回は漢字に興味が持てるようになるかもしれない、変な読み方や変わった見た目の漢字を紹介しようと思います。
一部特殊な漢字もあるため、閲覧環境によっては漢字が正しく表示されないかもしれません。
1.【赤車使者】
漢字4文字で書いて、読みは【みず】と2文字です。
みずはイラクサ科の植物の名前です。
明らかにひらがなで書いた方が楽で読みやすいですが、わざわざ漢字4文字で表すのも面白いですね。
2.【孑孑】
子供の【子】とそっくりですが、別の漢字です。
【ぼうふら】と読み、蚊の幼虫を指す言葉です。
ちなみに【孑孒】という、これまたややこしい見た目の漢字で書いた場合でも【ぼうふら】と読みます。
3.【𠄔】
【予】を逆さまにした奇妙な漢字は、【まぼろし、ゲン】と読み、【幻】と同じ意味の漢字です。
実は【𠄔】の方が「本字」と呼ばれる本来の漢字で、【幻】はそこから派生した略字だそうです。
本字の方はあまりにも書きにくいので今の略字になったのでしょうか、興味深い漢字です。
4.【瓩】
重さの単位である【キログラム】と読みます。
実は【瓦(かわら)】の字で単位の【グラム】を表すことができ、1kg = 1000gであることから【瓩】という漢字ができています。
ちなみに【瓱】で【ミリグラム】というのもあります。
同じ理屈で【米】が【メートル】の単位を表すため、【粁(キロメートル)】、【粍(ミリメートル)】という漢字もあります。
5.【閄】
【コク、ワク】と読む漢字で、一見すると単なるマイナーな漢字の1つに見えます。
しかしこの漢字は正式な読み方ではないもの、非常に長い訓読みを持つ漢字として有名です。
その読みは【ものかげからきゅうにとびだしてひとをおどろかせるときにはっするこえ】です。
意味はそのまま、「隠れていた人が突然現れて相手を驚かすときの声」だそうです。
6.【𪚥】
画数の多い漢字としては憂鬱の【鬱】の29画がよく挙げられるのではないでしょうか。
それに対して上の漢字はなんと2倍以上の64画で、大漢和辞典に掲載されている漢字の中で最も画数が多い漢字です。
「龍」という漢字が4つ集まってできた漢字で、【テツ、テチ】と読みます。
見た目が凄そうな字ですが、意味は「おしゃべり、口数が多い」といった見た目のイメージからは大分離れたものです。
他にも【雲】を3つ、【龍】を3つ合わせた【𱁬(たいと)】という84画の漢字がありますので、興味のある方は検索してみてください。
漢字の暗記も単なる勉強と思うとやる気が湧かないかもしれません。
しかし世の中にはこのような変わった漢字があることを知ると、少しは漢字に興味が持てるようになるのではないでしょうか。
暗記や勉強において興味を持つことはとても重要です。
テスト範囲とは無関係でも、関心が高まればそれだけで点数が上がることもあります。
たまには横道にそれて、色々な雑学を知ることもよい刺激になるのではないでしょうか。