人間誰しも大きな失敗はしたくないと思うものです。
しかしその失敗や苦い経験から、自分が大きく変わるきっかけとなることもあります。
そう考えれば、忘れたくなるような辛いことも、自分の人生に活用することができます。
最近の生徒やスマホやYouTubeなどに依存してしまい、まったく勉強してくれないと困っている保護者の方も多いのではないでしょうか。
そういう状況では、無理に叱ったり制限をかけたりしても、余計に反発されて効果なしで終わることもよく聞く話です。
あるお子さんも同じような状況で困っていたその子のお母さんは、あえてそのまま放置したそうです。
当然、その子のテストの成績や順位は大きく下がりました。
そのタイミングでお母さんは「これからどうしようか」と聞いたそうです。
すると「テスト前はスマホやYouTubeは我慢する」と自分で決めて、その通りに行動することができ、無事成績は元に戻ったそうです。
このことからも、効果的なのは「その子に危機感を自覚させる」というのが重要なのが分かります。
そのため、私たちや保護者は「その危機感を認知しやすくするような声かけや促し」が必要です。
やみくもに注意するよりも、ずっと強力で、しかも穏便に済みます。
実際にBES塾の生徒でも、今年度の受験生で以下のような変化が見られた生徒さんがいます。
一人は1学期期末テストで大きく点数を落とした中学3年生です。
部活ももうすぐ終わるから部活に力を入れたいと考え、勉強をおろそかにしてしまったためです。
しかし部活引退後の2学期中間テストでは本気で勉強を頑張り、5教科合計点数が+150点以上というすばらしい伸びを見せてくれました。
また中学受験をする予定のある生徒は、家での勉強は宿題などの最低限で、自主的な勉強はほとんどしませんでした。
しかし自宅で受験した適性検査模試で予想以上に低い結果が出て、このままでは絶対に合格できないと実感したようです。
それからは小学生ながら毎日のように塾で自習するようになり、また自分から適性検査対策の問題集を買って勉強するようになりました。
人間は学べる生き物です。
ときには勉強よりも、辛い経験から学んだことの方が将来の自分にプラスになることも多いです。
本当に失敗できない場面で失敗しないように、早いうちから自分の間違いに気づき、それを正していくことが大切です。
私たちBES塾講師たちは勉強を教えるのが仕事ですが、そういった生徒たちの過ちに早く気付くことができるような声かけをしていきたいものです。