国語の文章を読むことが好きではないお子様は決して少なくありません。
逆に、本が好きというお子様もいる中で、何が違うのか?と考えたことがありました。
そう考えて、答えが出ないまま月日は流れ、とある休みの日。
私が公立の図書館で本を借りようと立ち寄った際、近くにいたお子様が
「お母さん!これ読みたい!」
「わかった。なんでその本を選んだの?」
「おもしろそうだから。」
と会話が聞こえてきました。
この時、「面白そうだから」という言葉を聞いて、なるほどと思いました。
本が好きになるということは、つまり面白そうと思えること。面白そうと思えるから、読みたくなる。
大人でもそうですが、人それぞれ読みたい本、興味がある本は違います。歴史の話、ファンタジー、推理小説などなど。大人はジャンルで分けることも多いですが、子供はそうではありません。アンパンマンが好きな子はアンパンマンの本を、虫が好きな子は昆虫図鑑を、表紙が面白そうだからという理由もあるでしょう。
どんな理由も、原点は「面白そうだから。」
授業では決まった題材を読むので、興味をひく話かどうかは人それぞれ違います。しかし、面白そうと思ってもらえる準備はできます。ストーリーを味わい深く演出することで、続きが気になる。そして文章をより深く理解しようとする。文章を理解しようと思うことは、すなわち「本が好きになるということ」につながる。
塾の中では、生徒に「興味のある本は、どんどん読みましょう。」と伝えています。本屋さんに行ってみることも良いことですが、私のおすすめは図書館です。是非、あまり言ったことがない。という方は行ってみてください。新たな本との出会いが待っています。