最近は、電子辞書が普及し、便利な世の中になりました。これまでの紙の辞書では時間がかかっていたものが、手軽に調べることが出来ます。また、英単語の発音を声で出したり、画像も見ることが出来たり、劇的な進化を遂げています。
では、紙の辞書の出番はないのか?というとそうでもありません。
私の昔の話ですが、英単語帳A・B・Cという小さな紙の辞書がありました。学校では、毎週その単語帳からテストが出されるため、ただただ必死に暗記の繰り返し。学校の先生は、それをクイズ形式で出来るプログラムを組み、学校のパソコンで暗記が楽しく出来るような工夫もしていました。
その工夫にも触発されて、ひたすら紙の辞書をめくる毎日。
そんなある日、めくるページが少し汚れてきたのを目にしました。本来は、新品だった辞書が汚れてしまうことは良い思いはしないものですが、その時の私の気持ちは「自分は、こんなに汚れるまで頑張ったんだ!」という達成感でした。
それからも、日に日に汚れていく紙の辞書。それに比例して、英語の点数も上がっていきました。
電子辞書には、便利さと使い勝手の良さがあります。一方で紙の辞書の魅力の一つは、達成感を味わえることです。さらには、このページの上の方、このページの下から三番目のように、位置としての記憶が染みつき、効果的に覚えることが出来ました。
辞書はどちらも長所があります。良いところを利用してうまく融合させると良いでしょう。