皆さんは教科書の隅や巻末にある、コラムなどを読んでいるでしょうか。
教科書を読む時間は少しでも減らしたいからそんなところまで見ないという方もいるかもしれません。
しかし、面白い内容や興味深い内容も載っています。
今回は、大日本図書の「数学の世界 3」の巻末で紹介されている、関孝和(せきたかかず)についての話です。
関孝和は江戸時代前期で活躍した数学者です。
関の残した業績は凄まじく、後に「算聖」と呼ばれるほどで日本最高の数学者と呼ばれています。
彼の凄さがわかりやすいエピソードとして、円周率の計算があります。
円周率をなるべく正確に測定するために、正13万1072角形を計算したというものがあります。
途方もない図形ですが、他にも凄い点があります。
・これをしたのが1681年頃という昔であること。
・当時数学が進んでいたヨーロッパなどの知識を全く取り入れず、独学で行ったこと。
・そのヨーロッパよりも早い時期に、より正確に計算ができていたこと。
これらを考えると、本当に偉業であることが伝わるかと思います。
他にも高校生で習う微分積分の基礎について、同じくヨーロッパよりも先駆けて発見していたという話もあります。
今ではこういった逸話などは、YouTubeなどの動画サイトで学生にもわかりやすく説明してくれる動画があるなど、昔よりも充実しています。
今の時代動画の見過ぎが大きな問題の1つになっていますが、勉強にも活用することできます。
テストに出ないような話であっても、こういった話から勉強のやる気が上がります。
この話に興味が持てましたら、自分の好きな教科の教科書を眺めて、こういったエピソードを見つけてみてはどうでしょうか。
それをネットで検索するなどして調べてみると、想像以上に面白い話がありますよ。