先日書店に出向いた際、「質問力」関連の書籍を目にしました。
普段、授業で生徒からの質問に向き合う時間が多いため、購入し読み込みを開始。
読み終わると、普段授業で実践していることと共有することが多くありました。
その一例として、
とある勉強中、生徒が問題を解き終わり、丸付けが終わった段階。
通常考えられる質問の仕方は、「何か質問があるか?」です。
これでも問題はありませんが、この質問に対しては、どのように返答をすれば良いかわからない生徒は困ってしまうことがあります。そして、「ありません。」と言ってしまう。
そこで、このような質問が効果を発揮します。
・「間違っている問題の中でなぜ?と思っている問題があれば、まずは問題の番号を言ってみよう。」
→番号を言うことで、生徒が答えやすくなる。
・「正解はしているけれど、気になることがあれば先生に聞いてみようか。」
→正解の問題でも、気になることは質問していいということを強調する。
・「(こちらから問題を指さし)この問題、先生の説明を念のため聞く?」
→遠慮する生徒に対して、はいの返答で質問が聞ける状態にする。
質問力とは、質問をする力であると共に、質問をどのように促すことができるかという力でもあります。
生徒が質問の質を高められるよう、教える立場にある我々が質問力を鍛える。
そうすることで、生徒自身も講師の話し方から学べることがあればよいと考えます。