勉強は、もちろん大切なことです。
ですが、考えるということもとても大切です。
時々自宅でたくさん勉強しているのに、思うように成績が上がらないという悩みを抱えている生徒さんがいます。
そういった方の多くは、あまり考えない勉強をしている場合が多いです。
具体的に例を挙げると、自学ノートに簡単な計算問題や、英単語を暗記しようとせずにただひたすらノートに書いている、などがあります。
このクセが続くと、自分の力で考える力が弱くなり、だんだんと応用問題に取り組むことができなくなり、やがて基本問題ですら解けなくなっていくという恐れがあります。
BES塾ではそのようなことが起きないよう、授業中に頻繁に発問を行い、時には生徒自身に問題の解き方を考え、説明させることがあります。
ちょうど中学1年生のクラスでの話です。
空間図形の表面積の計算を行う単元に進んだ際に、いきなりやり方は教えず、生徒に考えさせてみました。
実は小学5年生の時に習っているのですが、何分中学1年生にとって約2年前の内容はかなり昔の話になります。
そんな状況で、側面積の横の長さが底面の周りの長さに等しいということには中々気づけないものです。
生徒達も熱心に考え、隣の友達と協力するなど真剣に考えようとする様子が印象的でした。
そんな中、普段は大人しめなある女子生徒さんがやり方に気づき、見事答えることができました。
なぜその答えになったのかという質問に対しても、頑張って自分なりの言葉で伝えようとし、最終的には正しい説明をすることができました。
無事答えることができたその生徒も、答えられた時には誇らしげな様子に見えました。
きっと、彼女の中には大きな達成感があったことと思います。
自分で考える力を養うということは、大人でも難しく、非常に大変なことです。
しかし、更に上の学年や学校、大人になってからも、考える機会は多くあります。
BES塾では点数アップはもちろんのこと、こういった将来にも繋がる力を養うことも力になっていきたいものです。