突然ですが、質問です。
あなたは簡単なテストを行うことになりました。
内容は普通なら80点以上を簡単に取れるようなレベルのものです。
ここで、みんながテストを受ける中、もしあなただけが、『問題が正解していても50%の確率で無理矢理間違い扱いさせられる』という特別ルールができたとしたら、あなたはどう思いますか?
普通ならばそんなルールを自分だけ課されるのは冗談じゃないと思うことでしょう。
しかし、もしかしたらあなたは知らず知らずのうちに、このルールがあるような状況でテストをしているかもしれません。
勉強をしている時、内容によっては非常に混同しやすい問題があります。
『美しい』は形容詞と形容動詞のどちらでしょうか?
2x = 3 の解は3/2か、2/3のどちらでしょうか?
主語がTheyの時に、3人称単数のsは必要でしょうか?
天保の改革、享保の改革、寛政の改革は、それぞれ誰が行ったでしょうか?
当時の地層の環境を知る参考になるのは、示準化石と示相化石のどちらでしょうか?
これらの問題、悩むことなく自信を持って答えることができますか?
このような問題をハッキリさせないままにしておくと、テストにこのような問題が出る度に「どっちだったっけ?」と悩むことになります。
それが記事の冒頭で話しました、50%の確率で間違い扱いになるという話とまるで同じ状況なのです。
こういった間違い方の厄介なところはそれだけではありません。
テストの答案が返ってきて、自分が思っていた方とは違う方が正解だったとき、「あー、そっちが正解だったか」と思うくらいで、軽く片付けてしまいがちです。
なまじ本当の正解の方の答えが頭に残っているため、改めて覚えようとしないのです。
そしてまたテストで同じように出題されて、「どっちだっけ?」とまた悩むことになるのです。
テストの点数を安定させたい場合、このような理解が曖昧になっている問題こそしっかり知識の整理をすることが大切です。
間違えた問題を専用のノートに書きだし、2つの単語の違いをしっかり理解し、テスト直前になってから再度見返す。
このくらいしてもやりすぎではないくらい、類語の理解は大切なことです。
もし今回の話を読んで心当たりがあった場合は、是非今からでも理解が曖昧になっている知識を整理しましょう。
入試まではまだまだ時間がありますから、今からでも遅くはありません!