親子の関係は、とても近い距離で日々を過ごすからこそ、安心感もあれば衝突もあります。
「早く宿題をやりなさい」「なんで片づけないの?」と声をかける。
子どもは「今やろうと思ってたのに」「うるさいな」と反発する。
こうしたやり取りは、多くのご家庭で心当たりがあるのではないでしょうか?
私自身も、身近な人との関わりの中で「どうしてこんなにかみ合わないんだろう」と思うことがあります。
お互いに大切に思っているはずなのに、言葉や態度がすれ違ってしまう。
大切な相手だからこそ「わかってほしい」という気持ちが強くなり、期待が大きいぶん、衝突もしやすいのだと思います。
ここで大事なのは、親も子も未熟であることを前提に考えることだと感じます。
「どうしてうちの子はできないの?」と思う前に、「私自身も子どもの気持ちを受け止めきれていないかもしれない」と立ち止まる。
反対に、子どもにとっても「お父さんやお母さんも完璧じゃないんだ」という理解が、親子の距離を少し柔らかくしてくれます。
「なんでできないの?」ではなく「どうしてそう考えたの?」と耳を傾ける。
相手の未熟さを受け止め、自分の未熟さも認める。
その積み重ねが、親子の信頼を育てていくのだと思います。
親子関係は、近いからこそぶつかり合う。
でも、それはお互いを知るチャンスでもあります。
衝突を恐れるのではなく、「未熟さを分け合う関係」として、一緒に成長していけたら素敵だと思います。