勉強において効率良く進めるというのは大事なことです。
同じ勉強時間でもより多くの問題を解いた方が学力向上の可能性が高いのは当然のことです。
パソコンやスマホの発達によってキーボード入力やフリック入力に慣れてきた生徒も多いです。
時には大人顔負けのスピードで入力している生徒もいます。
このスピードを勉強に取り入れられれば、さぞかし効率が上がるだろう、と思えます。
ところが、最近こんな論文が発表されました。
2024年1月にノルウェー科学技術大学が発表した論文で、キーボードタイピングの入力とデジタルペンによる入力をした際の、人間の脳波を測定した実験が行われたのです。
その実験結果によると、ペン入力の方が脳の接続性が高かったそうです。
ペンを正確に動かして文字を書く際に脳が感知する資格情報や運動情報などがタイピングよりも多かったため、より脳を刺激したと考えられています。
このことからも、ペンを使用した勉強の方が学習効果の向上が期待されます。
私たち日本人にも思い当たることが日常でもあるのではないでしょうか。
たとえば難しい漢字を書こうとしたとき、どう書くのだったか忘れてしまったことはないでしょうか。
その時に思い出そうとすることで、それだけでも脳が刺激されます。
たとえ思えだすことができなかったとしても、です。
その点タイピング入力では自動で変換候補が出ますから、それを見て選べば済んでしまいます。
楽で便利なのは間違いないのですが、人間が記憶しようと努力する機会を奪っているともいえます。
これから厳しい寒さの中、冬期講習が始まる時期になります。
なるべく楽をしたい気持ちは誰もがそう思います。
しかし苦労して頑張ったからこそ身に着いた学力は、一生ものの知識や財産になります。
厳しい冬を乗り越えて、志望校合格を実現させるために頑張っていきましょう!